カヌー&フライフィッシング
ときどき、自分の前世について考えることがある。どちらかというと“考える”というよりは“感じる”といった方が正解かもしれない。どのような時に前世を感じるかといえば、フライでトラウトを狙っている時でもあるし、カナディアンカヌーのデッキで風に吹かれながらパドリングをしている時でもあり、またある時にはログハウスの薪ストーブの前で焚き火を眺めながら酒を飲む時でもあり、そして腰痛の加療のために通う温泉のサウナの熱気の中でもある。
そう、自分の前世はもしかするとカナダ人か北欧人なのではないか、と何かの拍子にふと感じることがあるのだ。子供の頃になにかのメディアでみた青い湖とカナディアンカヌーのある風景に衝撃ともいえる憧憬の念を覚え、学生時代には創刊されたばかりの「夢の丸太小屋に暮らす」に掲載されていたどっしりとした丸太のカナディアンログハウスに魅了された。
忙しい日々を送る中でそれらの衝撃に近い感覚は少しずつ麻痺していき、日常の中にあるバイクやスキーに熱を上げ、週末ごとに仲間と酒に溺れるようになってはいったが、自分の身体の奥底にある“本能”ともよべる部分の、ノスタルジーにも似た感覚が時として少しずつではあるが覚醒してくるのである。
20代でフライフィッシングを始め、13フィートのカナディアンを買い、そして30代でフィンランドログハウスを手に入れた。さてこれからの40代ではいったいなにを自分は追い求めるのであろうか。
前置きがかなり長くなってしまったが、タイトルは“カヌー&フライフィッシング”である。前世が北極圏に近い民族であるらしい理由はかなり抽象的な説明ながらもさせていただいたところであるが、岩手の里山に暮らしていて理想とするライフスタイルに今ひとつ近づけない部分がある。カヌーを漕げる湖はダム湖ながらもそれなりにはある。が、カヌー&フライフィッシングとなるとなかなか良いフィールドがないのが現実だ。岩手にはもともと自然湖が少なく、そのほとんどが人造のダム湖である。ダム湖ゆえに急峻なV字渓谷に作られることが多く、その水位変動の激しさから魚の居着きも悪い。また、夏季は水温の上昇とともに魚は水温の低い湖底付近に移動するため、釣りになるのは春先のほんの一時期ということが少なくない。子供達と夏休みにカヌー&フィッシングという「絵に描いたような光景」はなかなか実現できないのだ。あ~、北海道がうらやましい。
なんとかカヌーとフィッシングを一緒にお気楽に楽しめないものか、といろいろと思案し長らく自分から遠ざけていたバスフィッシングを自分のライフスタイルに取り込んでみることにした。バスフィッシングといっても世の中一般的なルアー釣りではない、こだわりを持ってフライでチャレンジするのである。自分が師と仰ぐ岩井渓一郎さんが最近ではバスフライシステムの開発に取り組んでいる。ここは一つ岩井さんのスタイルを踏襲してみようではないか。「勝手に師と仰ぐな」とおっしゃる御仁もいると思われるので断りを入れておくが、岩井さんのスクールに三度ほど参加して夜は一緒に風呂で汗と杉花粉を洗い流し、居酒屋で焼酎を酌み交わしたことがある。そんなもんだが岩井さんから直に手ほどきをしてもらったのだから“師と仰ぐ”のは問題ないと思うのである。
バスサーフェースシステム用に購入したオラクルVLAの赤いフライリールがかっこ良い
さて、岩井バスサーフェースシステムを試してみた結果であるが、はっきり言ってこれは凄すぎた。このシステムを紹介するウェブページにもその凄さぶりがいろいろと掲載されてはいるが、ここまで凄いとは自分でも思わなかった。ルアーマンがノーフィッシュというタフコンディションの中、自分が5尾、初めてフライをした子供達が7尾、計12尾という結果である。(子供達はカヌーでのトローリングだけどね)
ブラックバスは現在“特定外来生物”に指定され、岩手県ではリリースすることが禁止されているという現実があるため子供達への環境教育という点では問題がないわけではない。しかしながら、親子で気軽にカヌー&フライフィッシングを楽しめる、という点では今のところなかなか捨てがたい存在であることは確かなようだ。
そう、自分の前世はもしかするとカナダ人か北欧人なのではないか、と何かの拍子にふと感じることがあるのだ。子供の頃になにかのメディアでみた青い湖とカナディアンカヌーのある風景に衝撃ともいえる憧憬の念を覚え、学生時代には創刊されたばかりの「夢の丸太小屋に暮らす」に掲載されていたどっしりとした丸太のカナディアンログハウスに魅了された。
忙しい日々を送る中でそれらの衝撃に近い感覚は少しずつ麻痺していき、日常の中にあるバイクやスキーに熱を上げ、週末ごとに仲間と酒に溺れるようになってはいったが、自分の身体の奥底にある“本能”ともよべる部分の、ノスタルジーにも似た感覚が時として少しずつではあるが覚醒してくるのである。
20代でフライフィッシングを始め、13フィートのカナディアンを買い、そして30代でフィンランドログハウスを手に入れた。さてこれからの40代ではいったいなにを自分は追い求めるのであろうか。
前置きがかなり長くなってしまったが、タイトルは“カヌー&フライフィッシング”である。前世が北極圏に近い民族であるらしい理由はかなり抽象的な説明ながらもさせていただいたところであるが、岩手の里山に暮らしていて理想とするライフスタイルに今ひとつ近づけない部分がある。カヌーを漕げる湖はダム湖ながらもそれなりにはある。が、カヌー&フライフィッシングとなるとなかなか良いフィールドがないのが現実だ。岩手にはもともと自然湖が少なく、そのほとんどが人造のダム湖である。ダム湖ゆえに急峻なV字渓谷に作られることが多く、その水位変動の激しさから魚の居着きも悪い。また、夏季は水温の上昇とともに魚は水温の低い湖底付近に移動するため、釣りになるのは春先のほんの一時期ということが少なくない。子供達と夏休みにカヌー&フィッシングという「絵に描いたような光景」はなかなか実現できないのだ。あ~、北海道がうらやましい。
なんとかカヌーとフィッシングを一緒にお気楽に楽しめないものか、といろいろと思案し長らく自分から遠ざけていたバスフィッシングを自分のライフスタイルに取り込んでみることにした。バスフィッシングといっても世の中一般的なルアー釣りではない、こだわりを持ってフライでチャレンジするのである。自分が師と仰ぐ岩井渓一郎さんが最近ではバスフライシステムの開発に取り組んでいる。ここは一つ岩井さんのスタイルを踏襲してみようではないか。「勝手に師と仰ぐな」とおっしゃる御仁もいると思われるので断りを入れておくが、岩井さんのスクールに三度ほど参加して夜は一緒に風呂で汗と杉花粉を洗い流し、居酒屋で焼酎を酌み交わしたことがある。そんなもんだが岩井さんから直に手ほどきをしてもらったのだから“師と仰ぐ”のは問題ないと思うのである。
バスサーフェースシステム用に購入したオラクルVLAの赤いフライリールがかっこ良い
さて、岩井バスサーフェースシステムを試してみた結果であるが、はっきり言ってこれは凄すぎた。このシステムを紹介するウェブページにもその凄さぶりがいろいろと掲載されてはいるが、ここまで凄いとは自分でも思わなかった。ルアーマンがノーフィッシュというタフコンディションの中、自分が5尾、初めてフライをした子供達が7尾、計12尾という結果である。(子供達はカヌーでのトローリングだけどね)
ブラックバスは現在“特定外来生物”に指定され、岩手県ではリリースすることが禁止されているという現実があるため子供達への環境教育という点では問題がないわけではない。しかしながら、親子で気軽にカヌー&フライフィッシングを楽しめる、という点では今のところなかなか捨てがたい存在であることは確かなようだ。

